クレープのススメ ~家でクレープを作ろう!~
COVID-19の影響で、子供が元気でも、以前のように自由に出かけることが出来ませんね。「ステイホーム」の時間が続いています。
そんな中、家族みんなそろって、家でお昼ごはんをゆっくりと食べるチャンスが、増えているのも確かだと思います。そこで、このストレスが溜まり易い状況を、なるべく快適に乗り切る為に、時間があるときにおすすめな、イベント的お昼ごはんを、ご提案させて頂く第2回目です。
1回目のメニューは
「家でたこ焼きを作ろう!」
でした。
今回のメニューは
「家でクレープをつくろう!」
です。
※ご家族の健康状態が良いことが大前提となります。すこしでも体調がすぐれない場合や、何らかの感染が疑われる場合は、他のメニューでお願い致します。
それでは、下記の目次に続きまして、本編スタート致します。
目次
1、おすすめの理由
2、必要な器具
3、材料
4、作り方(ちょっとしたコツも)
5、まとめ
1、おすすめの理由
みなさんはクレープをご家庭で焼いたことがありますか?お料理・お菓子作りが好きなかたなら、「もちろん。ありますよ!」という返答が多いと思います。しかしながら、「ホットケーキやクッキー、パンは作るけど、クレープは作ったことが無いな~」というご家庭も多いのではないでしょうか?なかには、「クレープは焼くのが難しい」という理由で、作ったことが無いかたもいるかもしれませんね。
そこで今回は、クレープを作ったことがないかたに向けて「家でクレープを作る」魅力をアピールしつつ、簡単な作り方と楽しみ方をご提案してみたいと思います。
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それでは「家でクレープを作る」おすすめの理由、Top5をあげてみます。
①ごはん系クレープが食べられる
一般的には、デザート・スイーツとして認識されることが多いクレープ。じつは、ごはん系のクレープも多くあります。しかしながら、クレープ屋さんに行って、ごはん系クレープを食べてから、デザート系クレープを食べる人は少なく、どちらか片方しか食べないことがほとんどです。そして、クレープ屋さんで人気のメニュー上位は当然デザート系。という事は、ごはん系のクレープを食べたことが無い人が多いと考えられます。
一生のうちに一度、と言うのは大げさですが、ごはん系のクレープを味わってみる良い機会が得られます。おいしいですよ!
②子供が楽しめる
クレープが嫌いなお子様は少ないのではないでしょうか?その理由の一つとして、好きな中身(具材)が選べることがあります。家で作れば、お店・市販品よりもさらに、自分の好きなものを、好きなだけチョイスすることが可能です。お子様の好みの食材をいろいろ用意すれば、それだけでワクワク感がアップすること間違いなしです。
生地を焼くこと以外は、安全で簡単なことばかりです。どんどん、子供に作って貰いましょう。
また、小麦粉アレルギーのお子様の場合は、「米粉」を使用して楽しんでみてはいかがでしょうか?米粉専門のクレープ屋さんもありますが、ご自宅の近くにあるかたは、ごく少数だと思います。家で作るクレープであれば、お子様に合わせた食材の吟味も可能ですよね。
自分で作るクレープは、お店・市販品のクレープよりも、「楽しさ」の点では間違いなく上であると言えます。
③食べやすい
お店で買う・食べるクレープの弱点として、「食べづらさ」があると思います。
テイクアウト系の「紙に包まれた」、具材が大きく露出しているタイプは、一口目から中身がこぼれてしまいそうで、どう食べるか悩みませんか?そして食べ進めると、包んである紙が邪魔になってきて、どのタイミングで、どう外せば良いのか、、、食べづらいです。
またお皿で出てくる、フランス料理の「クレープシュゼット」の様なタイプは、ナイフ+フォークで食べます。が、私のように普段はナイフ+フォークを使わない人にとっては、マナーを気にすると(?)食べづらく、子供も食べづらいと思います。もちろん、味は美味しいのですが。。。
しかし家でクレープを作れば、クレープを包む紙は不要ですし、中身が多少こぼれても平気。そして、クレープシュゼットの様なタイプも、若干マナーを無視すれば、気軽に美味しさのみを楽しむことが出来ます。小さなお子様でも、気兼ねなく食べられますよね。
④特別な器具がいらない
たこ焼きを作るには、たこ焼き器が必要ですが、クレープを作るのには、特に専用の器具は不要です。
フライパンかホットプレートでOK。もちろん専用の「クレープメーカー」などご使用・ご準備いただいても良いとは思いますが、準備+片付けまで考えると、家族分程度であれば、フライパンの方が簡単でおすすめです。
⑤コスパが良い
家で食事を作るメリットとして、外食と比較して安くすむという部分がありますよね。今回のクレープの場合は、お昼ごはん+デザートを一度に作りますので、ファミレスなどでの食事にデザートをつけた金額と比較して頂くと、コスパの良さが際立ちます。ちなみに、クレープの粉200gで250円位です。
また、お昼ごはん+デザートを一度に作る・片づけることにより、家事の時短にもなり、作業効率的にもコスパが良いと言えます。
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以上、おすすめの理由でしたが、いかがでしょうか?「1回くらい作ってみようかな」と思って頂けましたら、次のステップは器具の用意です。
2、必要な器具
クレープ作りに必要な器具は、以下になります。
・フライパンorホットプレート
・竹串or菜箸orフライ返しなど
・ボウル
・泡だて器
・おたま
・卓上コンロ(使う場合)
(場合によっては、ザル+ヘラ)
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おすすめのポイントにも挙げさせて頂きましたが、必要な器具が本当に少ないのです。こだわるかたは、専用の「クレープメーカー」と、生地を薄くのばす時に使う「トンボ」をご用意されるのも良いかもしれません。しかしながら、まず1回目は、なるべくご家庭にあるものだけで、簡単に作ってみると、お手軽さが味わえて良いと思います。
我が家では、卓上コンロ+フライパンを使用して食卓で焼きますので、「卓上コンロ」も器具に入れさせて頂きました。対面型のキッチンやアイランド型のキッチンのかたは、不要かもしれませんが、いつもと違う「演出」に、子供受けは良いと思います。火傷には、ご注意下さい。
ザル+ヘラは、生地を混ぜるときに「ダマ」が出来てしまった場合に使います。(詳細は作り方で)
3、材料
材料は、「生地」「ごはん系の具材」「デザート系の具材」を用意します。
■生地
まず「粉」ですが、市販のクレープ用の粉「クレープ ミックス」を使う事をおすすめします。慣れてくれば、小麦粉やホットケーキミックスでも良いと思いますが、専用の「粉」の方が、焼く時に、薄くのばしやすく、やぶれにくいのでおすすめです。生地をねかす必要がないのも楽なポイントですね。焼いたときの生地の色もキレイだと思います。
その他の材料は、選んで頂いたクレープミックスの作りかたを見て、ご用意ください。一般的には、卵・牛乳・油があればOKです。
おすすめの(うちでよく使っている)粉は、下のリンク先のものになりますが、普通にスーパーで売られているものであれば、どれでも大丈夫だと思います。
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■ごはん系の具材
こちらは、お好みですが、私のおすすめは、
・レタス
・ソーセージ
・ツナマヨ
・ハム
・チーズ
です。
その他、スモークサーモンや、照り焼きチキンなど、お好みでご用意ください。
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■デザート系の具材
こちらも、お好みですが、おすすめは、
・イチゴ
・バナナ
・生クリーム
・チョコソース
です。
その他、お好きな果物や、アイス、ジャムなど、お好みでご用意ください。
※注意点と致しまして「ハチミツ」は、1歳未満のお子様は、乳児ポツリヌス症にかかるリスクがあります。使用する際は、くれぐれもご注意下さい。
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■「簡単なクレープ作り」のための材料、おすすめTop3
1位・・・クレープミックス
(繰り返しになりますが、とにかく楽です。)
2位・・・ホイップ済みの生クリーム
(泡立ててある市販のホイップクリームで簡単に。ダレにくいので扱いも楽です。)
3位・・・ソーセージはフランクフルトの棒付き
(クレープが焼けるまでのツナギにもなります。クレープに入れるときは棒を抜いて下さいね。)
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いかがでしょうか?具材の選択はとにかくお好みで、お子様と一緒に楽しんで決めて頂ければと思います。ただし、あまりにも多くの具材を用意するのは大変ですので、初めてのかた・クレープを焼くのが苦手なかたは、ムリのない範囲で、まずは簡単を目指しましょう。
4、作り方(ちょっとしたコツも)
■生地の準備
市販のクレープミックを使う場合は、箱裏面に記載されている分量・作り方通りに作って行きましょう。
基本的な作り方は、
①ボールに粉と卵を入れて、泡だて器で混ぜる。
②牛乳を2~3回に分けて入れ、さらに混ぜる。
③生地がなめらかになったら、油を入れて仕上げる。
です。
クレープは薄く焼くため、生地はなめらかに仕上げたいので、ここが一番のがんばり所です。
もし、お子様と一緒に作業したりして、生地に「ダマ」が出来てしまった場合は、ボウルをもう1つ使い、ザルでこしてみてください。ザルに残ったダマの部分をヘラで押しつぶしてあげて、再度生地を混ぜて、なめらかな仕上がりを目指しましょう。
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■包む具材の準備
ごはん系の具材は、食卓に並べてしまい、デザート系の具材は、準備して冷蔵庫にスタンバイしておきましょう。
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■クレープを焼く
フライパンorホットプレートなどで焼いていきますが、簡単なのはフライパンです。
①フライパンを温める
→中火でしっかりと。
②油を薄くひく
→キッチンペーパーで、フライパン全体に薄くのばす。
③生地をお玉で軽く1杯流し入れ、薄くのばす
→フライパンは火から外し(or火を止め)た方がよい。
フライパンを回して、薄焼き卵を作るイメージで薄くのばす、と言われております。しかし、私はフライパンを平らな状態にしたままで、お玉の底を使い、フライパンの中心から外側に向けて、渦巻き状に生地を広げる方が上手く出来ます。
④表面が乾くまで焼く
→中火で。
⑤ひっくり返す
→竹串や菜箸などで、生地の端をめくり、ひっくり返す。
私はフライ返しで生地の端をほぼ一周浮かせて、生地とフライパンの張り付きを無くしてから、フライ返しと「手」を使ってひっくり返します。ひっくり返した時に、シワが出来てしまった場合は、あわてずに広げます。少しくらいの穴あき・破れは気にしません!
⑥少し焼いたら完成
→焼いている目安時間は、2分ですが、焼き色を見つつお好みで。お皿は大き目なものを用意しておくと、乗せやすいです。
※最初の1回目を焼く時は、失敗して当たり前のつもりで、思い切って焼いてみましょう。2回目以降の方が、フライパンに油がなじみ、温度も安定してきますから、焼きやすくなります。
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■クレープに好きな具材を入れて巻く
ごはん系の具材から、巻いてどんどん食べて行きましょう。
ちなみにうちは、クレープが焼けたら、すぐに食べ始めていき、どんどん焼き続けます。
→前回実施時は、焼きが間に合わなくなりました。。。少しストックを作ってから、食べ始めても良いかもしれません。(5/22追記)
☆ごはん系具材のおすすめの組み合わせ
・レタス+ソーセージ
・レタス+ツナマヨ
・ハム+チーズ
☆デザート系具材のおすすめの組み合わせ
・生クリーム+イチゴ
・生クリーム+バナナ+チョコソース
以上の組み合わせが、定番で美味しいと思います。お好みで、好きな具材を楽しんで下さい。
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クレープ作りの中で、唯一むずかしいのが、焼きの工程です。生地を薄くのばした時に穴があいたり、ひっくり返す時に破れたり、上手く返せなかったりするかもしれません。「慣れ」の部分が大きいと思いますが、どうしても上手くいかない場合の解決方法を2つ。
①生地を少し厚めにして焼く
→当たり前かもしれませんが、生地が薄ければ薄いほど、難しいので、少し厚めにするだけで、難易度がグンと下がります。出来るだけ「薄く」では無く、焼きやすい「厚さ」に調節して、後は実際に食べてみて良いバランスを探して下さい。
②ひっくり返さない
→片面焼きで、しっかりと火を通してしまえば、そもそもひっくり返す必要はありません。食感が、両面焼きと比べて、しっとりになりますから、こちらの方が好みのかたもいると思います。この場合は、出来るだけ「薄く」してみても良いかもしれませんね。焼き加減の様子で、フタをして、しっかり火を通して下さい。
また、フライパンからお皿に移す時、せっかく上手に焼けていたのに、最後にクシャっとなるのはちょっと残念ですよね。そこで、フライパンと生地の張り付きを、フライ返しなどで無くしてから、フライパンより少し大きなお皿でフライパンにふたをして、フライパンをお皿ごとひっくり返して、移すのも良いかもしれません。(うちの妻は焼き餃子でこの技を使います。)
5、まとめ
ストレスが溜まり易い今の状況を、なるべく快適に乗り切る為の、イベント的お昼ごはんとして、「家でクレープをつくろう!」 をご紹介しました。
少し手間と時間はかかりますが、子供と一緒に料理を楽しめて、食育にもつながると思います。
もしかしたら、上手に焼けないかもしれないという不安もあるかもしれませんが、今回ご紹介させて頂いた、おすすめの材料・作り方であれば、想像以上に簡単に焼けてしまうと思いますよ。時間のある今だからこそ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか?
子供たちの記憶に、なるべく楽しいことを残してあげたいですね。 ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
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結びで、恐縮ですが、世界的な大流行となってしまった、COVID-19 。感染されたかたの一日も早い回復と、亡くなられたかたのご冥福をお祈りいたします。そして、少しでも早く、平穏な日常が回復して欲しいと思います。