子育て世代の車選び② ~ミニバンの種類編~

ミニバンの基礎編にて、「ミニバンとは、車の種類・タイプの一つです」とお伝えしました。そして、その「ミニバン」の中にも種類・タイプ毎の分け方があります。車が好きな人は当たり前に知っている内容ですが、ミニバン購入初心者のかただと、ご存じ無いかもしれません。ミニバンを検討中のかたは、知っておくと良い内容です。

ミニバン購入初心者のかたでも、この分類がわかると、愛車選びがスムーズに進むと思います。ざっくりとで十分ですので、覚えておくことをおすすめします。

それでは、下記の目次に続きまして、本編スタート致します。

目次

1、ミニバンの種類分け
2、種類分けの補足事項
3、種類ごとに分ける意味
4、まとめ

1、ミニバンの種類分け

それではまず、スライドドアのミニバンを、大きさごとに分類している、種類分けをご説明致します。

■ 一番小さなサイズ・・・「SSクラス」
トヨタ・シエンタ、ホンダ・フリードが代表的な車種です。外観は3列シートがあるとは思えないくらいに、コンパクトで、小回りがよくきき、狭い道での運転も楽々です。逆に室内空間は外観からの想像以上に広く感じると思います。

■中くらいのサイズ・・・「Mクラス」
日産・セレナ、トヨタ・ヴォクシー、ホンダ・ステップワゴンが代表的な車種です。以前はいわゆる5ナンバーサイズ(長さ:4.7m以下、幅:1.7m以下、高さ:2.0m以下、排気量2,000㏄以下)で作られており、今でもそのサイズに近いため、人を多く乗せる場合には小さ過ぎず、運転するには大き過ぎない、絶妙なサイズと言えます。

■一番大きなサイズ・・・「LLクラス」
トヨタ・アルファード、日産・エルグランドが代表的な車種です。長さ:4.9ⅿ以上、幅:1.8ⅿ以上、高さ:1.8ⅿ以上、くらいの大きさが目安です。外観・内装共に、大きさや広さはもちろんのこと、豪華さも感じられるデザインと作りになっています。

■Mクラスよりも長くて広く、LLクラスより低いサイズ・・・「Lクラス」
ホンダ・オデッセイが代表的な車種です。明確な決まりはありませんが、長さと幅がMクラスより大きく、LLクラスより小さい位で、高さが1.8ⅿより低い位の大きさです。他のサイズと比べて、バランス的に、背が低く見える外観です。この為に室内の天井は、若干低く感じられるかもしれません。

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次に「 ヒンジ式ドア車 」についてですが、実は2020年2月現在で、国産メーカー各社のホームページを見てみますと、ヒンジ式ドアで「ミニバン」に分類されている車種はありません。最近の国産メーカーによる種類分けでは、ヒンジ式ドアの3列シート車は、ミニバンに分類されず、「ワゴン」か「SUV」に分類されています。 ですから今後は、ミニバンといえば、スライドドア車のことを指すことになっていきそうです。

しかしながら、スライドドア車以外を選びたい場合には、当然、候補になる車種であります。 この為、ミニバンと呼ぶかどうかは別と致しまして、子育て世代におすすめの一つの種類として、ご紹介して行きたいと思います。

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最後に「輸入車」ですが、製造している国や、メーカーの違いによって、国産車以上に豊富な種類があります。もちろん、スライドドアとヒンジ式ドアの両方がありますし、サイズも様々です 。種類が多く、分類が難しい為、ミニバン購入初心者のかたは、あえて分類せず、ひとくくりで「輸入車」と考えて頂いた方がわかりやすいと思います。

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下記の表に、スライドドア車を大きさ・ボディサイズ別に分け、別枠としてヒンジ式ドア車、さらにその他の選択肢として輸入車として種類分けし、代表的な車種をまとめてみました。こちらを元にして、今後の説明を進めて行きたいと思います。

SSクラスホンダ・フリード トヨタ・シエンタ など
Mクラス日産・セレナ トヨタ・ヴォクシー など
Lクラスホンダ・オデッセイ など
LLクラストヨタ・アルファード 日産・エルグランド など
ヒンジ式ドア車ホンダ・ジェイド トヨタ・プリウスα など
輸入車VW・ゴルフトゥーラン BMW・グランツアラー など

2、種類分けの補足事項

さて大きさごとの分け方で、疑問が浮かんだかたもいらっしゃるのではないでしょうか?そう、「Sクラス」が無く、SSクラスからMクラスに飛んでいます。これには理由がありまして、今よりもミニバンの種類が豊富だったころは、5ナンバーサイズで比較的背の低い車種を「Sクラス」としていた為です。代表的な車種としては、トヨタ・ウイッシュや日産・ラフェスタなどが挙げられます。これらの車種は残念ながら生産が終了となってしまいました。この為、今回の種類分けにでは、「Sクラス」は除外させて頂きました。

種類分けの分け方は、人によって、またその時々(時代)によって、若干変わることがあります。人によってはもっと細かく分けているかもしれません。しかしながら、ミニバン購入の検討には、今回の種類分けがわかっていれば、十分だと思います。

3、種類ごとに分ける意味

ミニバンを種類ごとに分ける意味は、車選びにおいて、「目的・使用方法」と「予算」の2つの目線から、種類ごとに分けて検討していくと、考えやすいからです。 特に、大きさごとに分けて考えるとわかりやすいと思います。

例えば、「目的・使用方法」で考えると、常に3列目まで人を乗せることが多いなら、LLクラスの車種を検討した方が良いでしょう。逆に、通常は3列目は使用せず、いざという時に3列目が使用出来れば良いなら、SSクラスの車種が良いかもしれません。そして、Mクラスの車種であれば、どちらのニーズにもマッチする可能性が高くなります。また、具体的に載せたい荷物 (趣味の道具や子供の自転車など) がある場合は、荷室部分の広さも重要ですね。

「予算」で考えると、ミニバンは基本的に小さい車種は安く、大きくなるほど高くなっていきます。この為、予算を抑えたい場合は、SSクラスの車種を検討し、予算に余裕があれば、LLクラスの車種を。そして予算的にも、Mクラスの車種はバランスが良いかもしれません。また、複数のメーカーで比較検討する際は、同じ大きさ位の車種を比べて頂くのが、金額的にわかりやすいでしょう。さらに、車を購入する際の商談では、同じ種類で他メーカーの「ライバル車」を対抗馬として、値引き交渉するのも定番の方法です。

そして、「ヒンジ式ドア車」「輸入車」を検討される場合は、ミニバンらしくない部分が、非常に魅力的になってきます。この為、やはり別の種類として分けて検討して頂くと、比較しやすく、わかりやすいと思われます。

4、まとめ

種類分けは、車選びをわかり易くする為にあることが、ご理解頂けましたでしょうか?種類分けされた、例えばMクラスの中から比較して愛車を決めるのも良いですし、Mクラスを第一候補として、他のクラスの車種を比較検討して、最終的にSSクラスや、LLクラスの車を愛車にするのも良いと思います。あくまでも愛車選びのツールとしてご利用下さい。

ここまでお読み頂いて、ありがとうございました。皆さんの愛車選びの参考に、少しでもなりましたら幸いです。

さて、次回の「子育て世代の車選び」では、実際に売れている(販売台数の多い)ミニバンをご紹介致します。

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