家に欲しい絵本⑤ ~初めての絵本~
kurumaがお届けします「家に欲しい絵本」の第5回目。今回は「初めての絵本」と題して、おすすめの3冊をご紹介させて頂きます。
★しろくまちゃんのほっとけーき
★きゅっ きゅっ きゅっ
★だるまさんが(と)
以上の3冊(本当は4冊…)です。
初めての絵本と言いましても、赤ちゃんに対して「はい、どうぞ!」と手渡して、自由に触ったり、おもちゃの様にあつかうタイプの絵本ではなく、1歳未満から保育園・幼稚園くらいまでの、一番読み聞かせを行うであろう時期に、繰り返し読んで楽しんで頂ける様な絵本をおすすめさせて頂きます。
初めてのお子様に向けての絵本をおさがしのかたはもちろん、お孫さんへのプレゼントや、お友達の出産祝いなどの参考にして頂ければ幸いです。また、もうすでに読み聞かせをしているパパさん・ママさんにもおすすめ出来る3冊です。
それでは順番に魅力をお伝えしていきますが、ランキング順ではなく、発行された順番でのご紹介です。この3作品はそれぞれが素晴らしく、順位付けは出来ません。しかしながら、どの絵本を選んで頂いてもきっとご納得いただけることでしょう。
また、最後にまとめとして、3作品に共通する魅力もお伝え致します。それでは、下記より本編スタート致します。
しろくまちゃんのほっとけーき
作者は「わかやま けん」さんで、出版社は「こぐま社」。初版は「1972年10月15日」の発行になります。「わたし ほっとけーき つくるのよ」のセリフから始まる、多くのみなさんがご存じの絵本です。
お話しの内容は、しろくまちゃんがお母さんと一緒にホットケーキを作ります。そして、こぐまちゃんと一緒に食べて、ふたりでお皿も洗うお話しです。
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■おすすめのポイント!
☆かわいいキャラクター
☆シンプルできれいな色使い
☆おいしそうなホットケーキ
非常にシンプルで、太い線で描かれているしろくまちゃんが、絶妙なかわいさですね。特に絵本として、お話しの中で見るしろくまちゃんは、かわいさが増して見えます。また、使用する色の種類を極力抑えた、シンプルで効果的な配色と、きれいな色使いも素敵です。
そして、一番のテーマであります「ホットケーキ」の魅力の伝え方も秀逸です。使う道具・材料・作り方、そして少しの難しさも伝えつつ、何より作る喜びと楽しみ、さらに食べるうれしさに、片付けまで。ぎっしりと魅力が詰まっています。
この絵本のおかげで、ホットケーキ作りに興味をもった子供は数知れず、かくいう私もその中の一人。そして、きっと皆さんの中にも。。。お料理・お菓子作りが好きな、パパさん・ママさんにとってはうってつけの一冊です。
きゅっ きゅっ きゅっ
作者は「林 明子(はやし あきこ)」さんで、出版社は「福音館書店」。初版は「1986年6月20日」の発行になります。
お話しの内容は、赤ちゃんがくまさん達とスープを飲みます。そして、こぼしてしまったスープを「きゅっ きゅっ きゅっ」と、拭いてあげるお話しです。
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■おすすめのポイント!
☆愛情を込めやすいやさしい擬音語
☆魅力的な表情としぐさ
☆ちょっとファンタジーなストーリー
タイトルであります「きゅっ きゅっ きゅっ」。いかにも赤ちゃんがまねしやすそうな、そして読み聞かせするときに、愛情を込めて読みやすい感じがする、やさしい擬音語だと思います。絵のほうも、赤ちゃんの表情としぐさがなんとも可愛く、魅力的です。また、少し発色を抑えた色(表紙の色よりも、作中の色の方が抑えられています。)が、少し古さを感じさせるかもしれませんが、そうではなくて、赤ちゃんや小さな子供にとって過剰な刺激が無い様に、配慮されている色に感じます。
そしてこの絵本は、ちょっとファンタジーなストーリー。そう、くまさん達も一緒にスープを飲みます。もちろん多くの絵本はファンタジーなのですが、もの凄くリアルで身近な日常に、ちょっとのファンタジーな要素が入ることにより、現実と空想を行き来している様な、不思議な感覚が味わえる絵本です。
作者の林明子さんは、他にも魅力的な絵・挿絵・絵本を多く描かれています。このため、子供が成長していくにつれて、林明子さんの絵を目にする機会が増えることでしょう。その時に、あれ?この絵知ってる!と感じられることも魅力の一つと言えます。中でも「こんとあき」(福音会書店)は、「きゅっ きゅっ きゅっ」と似た世界観でおすすめです。
やさしさと共に、ほんのりと哀愁が感じられる、おだやかで包まれるような優し気な絵本です。小説などの読み物系がお好きなかたは、特に気に入って頂けると思います。
だるまさんが
作者は「かがくい ひろし」さんで、出版社は「ブロンズ新社」。初版は「2008年1月1日」の発行になり、「だるまさんと」の初版は「2009年1月1日」発行です。そして、どちらか1冊をと思いましたが、決められずに2冊ご紹介させて頂きます。
「だるまさんが」は、だるまさんが「どてっ」と転んだ様子からはじまり、だるまさんが「◯◯◯」と変化して笑わせてくれるお話しです。「だるまさんと」は、だるまさんと「くだもの」たちが、スキンシップしつつ、こちらも笑わせてくれるお話しです。
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■おすすめのポイント!
☆ユーモラスなキャラクター
☆笑顔を届けたい想い
☆読み聞かせのしやすさ
ユーモラスなキャラクターのだるまさん。だるまさん+作者が、みんなを楽しませようとしてくれている、気持ちが伝わってくる絵本です。そして、くだもの達もがんばります。どちらの絵本も、最後はつられて思わず笑ってしまうことでしょう。この絵本はとにかく笑顔を届けたいという、想いが詰まった作品です。
そして、小さなお子様に対しての読み聞かせのしやすさも魅力です。私もそうでしたが、ある程度の会話が出来る年齢の子供に対しては、普通に絵本を読めても、まだ言葉を十分に理解出来ていない小さな子供(赤ちゃん)に対しては、読み聞かせが気恥ずかしいと感じるかたもいると思います。しかし、この絵本なら大丈夫。文字の配置や大きさも、とにかく読み聞かせしやすく書かれていて、読み聞かせが苦手なかたでも、楽しめてしまいます。
読み聞かせに抵抗があるかた、そして何より、子供に楽しさを伝えたい、子供と一緒に楽しみたいというかたには、強くおすすめできる一冊(2冊…)であります。
まとめ
それでは最後に、3冊に共通する魅力をお伝え致します。
1、シリーズものである
「しろくまちゃんのほっとけーき」は、「こぐまちゃんえほん」の一冊。「きゅっ きゅっ きゅっ」は、「くつくつあるけのほん」の一冊、そして「だるまさんが」「だるまさんと」は、「だるまさんの」を加えた3部作であります。このため、お子様が気に入れば、シリーズで楽しむ事も出来ます。
2、子供が持ちやすいサイズと形である
小さなお子様の場合は、大きな絵本・厚すぎる絵本だと上手く扱う事が難しいと感じます。また、よくある長方形のタイプよりも、正方形のタイプの方が、バランスがよくさらに扱いが易いと思います。ちなみに「きゅっ きゅっ きゅっ」の裏表紙にはサイズが明記されていて、18×19㎝(よくあるA4のコピー用紙が21㎝×29.7㎝)です。そしてページ数は、20ページ。3冊すべてが同じ様な大きさ・厚さ・形であり、共通の魅力の一つです。
3、長く愛され続ける絵本である
「しろくまちゃんのほっとけーき」は約50年。「きゅっ きゅっ きゅっ」は、約35年。一番新しい「だるまさんが」でも、すでに10年以上の長きにわたり、愛され続けている絵本であり、これからも愛され続けることでしょう。つまり不変の魅力があります。ですから、かなり気が早い話ですが、お子様が成長し「初めての絵本は何が良いかな?」と相談を受けた時にも、きっとおすすめできることでしょう。
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「家に欲しい絵本」の第5回目。今回は「初めての絵本」と題して、ご紹介させて頂きましたが、いかがだったでしょうか?文字通り「初めて」の絵本をご検討中のかたはもちろん、まだ読んだことがないかたは、ぜひ読んでみて頂きたいと思います。
また、試し読みをしてみたいかたは「絵本ナビ」がおすすめです。絵本のキャラクターグッズも充実していますので、グッズを見てみたい・購入したいかたにもおすすめ出来ます。もちろん絵本の購入も出来ますよ。
ここまでお読み頂きありがとうございました。少しでも皆さんの絵本選びの参考になりましたら幸いです。
以上、kurumaがお伝えしました。