家に欲しい絵本⑦ ~ピヨピヨ スーパーマーケット・ノラネコぐんだん そらをとぶ~



kurumaがお届けします、「家に欲しい絵本」企画の第7回目は「工藤 ノリコ」さんの絵本を2冊、ご紹介させて頂きます。

★ピヨピヨ スーパーマーケット
 発行所:「佼成出版社」

★ノラネコぐんだん そらをとぶ
 発行所:「白泉社」

以上の2冊です。

ストーリー

★ピヨピヨ スーパーマーケット

「スーパーマーケットで おかいもの
 きょうは なにを かおうかな?」

にわとりのお母さんは、5にんの元気な子供(ひよこ)たちを連れて、お買い物へ出かけます。買い物メモを見ながら、お料理に使う材料のことを頭に浮かべつつスーパーへ。

一方、子供たちの頭に浮かんでいるのは、それぞれの欲しいおやつです。期待に胸をふくらませつつスーパーへ。

スーパーではぶたさんのお母さんと、子供たちにあいました。お母さん同士がお話ししている間に、子供たちはみんなでかくれんぼ。

「あれあれ、
 みんな どこ いったの!?」

さてさて、お母さんは無事にお買い物が出来るのでしょうか?子供たちのおやつは??みんながよろこぶお買い物が出来たのでしょうか???

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★ノラネコぐんだん そらをとぶ

「ここは ワンワンちゃんの ひこうじょう。
 ノラネコぐんだんが みています……」

ノラネコぐんだんが、柵の外からかっこいい飛行機を見ていましたが、見ているだけでは満足できず、飛行機に乗りたくなります。

「ニャー、 ちょっと のってみよう」

つぎつぎに柵を乗り越えて、飛行機に乗ってしまいます。

そして、操縦室まで入り込みレバーを ガッチャン!?

さてさて、ノラネコぐんだんは飛行機を操縦出来てしまう?一体どこに向かうのか??はたして、無事に帰って来られるのでしょうか???

見どころ・読みどころ

★ピヨピヨ スーパーマーケット
にわとりさん一家の日常や、特別な日の様子を描いた「ピヨピヨ」シリーズ。その第1作が今回の「ピヨピヨ スーパーマーケット」で、初版は「2003年12月30日」の発行になります。

にわとりさん一家の元気な五つ子たちと、料理上手のお母さん。そして、やさしいお父さんがメインのキャラクターですが、他にも色々な動物たち・生き物たちが登場します。雰囲気がとてもおだやかで、リラックスして読み聞かせが出来る1冊です。

そして、ただおだやかなだけではなく、喜怒哀楽の感情表現が分かりやすくて、キャラクターの心情に共感しやすいのも魅力です。特に五つ子たちのしぐさやセリフが、かわいく、ほほ笑ましくて、実生活で同じ様なシチュエーションがあれば、つい使ってしまうほど記憶に残ります。

また、「スーパーマーケット」の描写も絶妙です。特に商品の書き込みがリアルで量も多く、かつキャラクターの世界観に合う様にデフォルメされており、理想的で魅力的なスーパーマーケットです。おいしそうな品ばかりで、子供のよろこびそうなものも多く、絵本を見ながら親子でウィンドウショッピング的な楽しみ方も出来てしまいます。

空想的なキャラクターと、現実的なスーパーマーケットの組み合わせによる、ありえないのにありそうな世界観。そしてなにより、かわいく元気なひよこたちと、お母さん・お父さんとのやりとりが、なんともほほ笑ましくてとても共感できる、読み聞かせでほっこりしたい人におすすめな素敵な絵本です。

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★ノラネコぐんだん そらをとぶ
ノラネコぐんだんが自由にやりたい放題!?ノラネコぐんだんの活躍!?を描いた「ノラネコぐんだん」シリーズ。その第4作目が今回の「ノラネコぐんだん そらをとぶ」で、初版は「2016年11月12日」の発行になります。

ノラネコぐんだんは、元々は工藤ノリコさんの「がんばれ!ワンワンちゃん」という4コマ漫画のキャラクターで、「ノラネコ軍団」として登場しました。正確な人数も不明な集団でしたが、絵本の中では、8人組として描かれています。

「ノラネコぐんだん そらをとぶ」では、飛行機がある→乗りたくなった→乗ってみた→…そして、という、思うがままの行動からお話しが始まります。ちょっと待て!と、止めたいのに、止める間もないほど、サラッと、おそらく悪気は無く、でもやり過ぎな行動が、さらなるハプニングを引き起こし、最後のオチも期待できるという、シンプルに面白い絵本です。

文を読まずに、絵だけを見てページを進めても、内容が伝わってくるほど、分かりやすく描かれており、非常に読みやすい絵本です。この為、読み聞かせにも良いのですが、お子様が自分で読む絵本としても、おすすめです。おすすめと言いますか、子供が自然と読みたくなる様な、面白い絵本であります。

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ピヨピヨシリーズも、ノラネコぐんだんシリーズも、どれも面白いお話しばかりで、読み切りのお話しですので、タイトルで興味のあるものを選んで頂ければ、間違いないと思います。が、おすすめを挙げさせて頂くと、今回の2冊になります。

特に「ピヨピヨ スーパーマーケット」は、写真をみて頂ければ伝わると思いますが、本当に繰り返し楽しめる絵本です。

作者について

作者の「工藤 ノリコ」さんは、絵本作家のみならず、漫画・旅日記・イラストレーションと幅広く、活躍されております。ちなみに私の妻におすすめを聞いた所、「エッセイ」をすすめられました…(イヤ、絵本で。。。)が、それほど幅広い人気があります。

今回ご紹介した2つの絵本・シリーズ以外にも多くの絵本を出されており、中でも「ペンギンきょうだい」シリーズがおすすめなのですが、こちらは別の機会をもうけて、ご紹介したいと思います。

さて、工藤さんの作品には、色々な動物や生き物たち、そして人も出てきます。おいしそうな食べ物や、楽しそうな乗り物など、子供がよろこぶものがいっぱいあります。また、日常や記念日、ちょっとしたお出かけや旅行、リアルな描写や夢のある描写。とんでもないイタズラや、ほっこりするエピソードなどなど。「工藤ノリコワールド」と称される、楽しさと面白さがあふれる世界観が魅力的です。

そして、さらに魅力的なことは、一度見たら忘れられない、なんとも癒やされるその特徴的な絵と、面白くて分かりやすいお話しの内容との、一体感であると思います。

工藤さんのデビュー15周年を記念して出版された作品集「工藤ノリコBOOK」(玄光社)を読んでみますと、とにかく「面白い物語を作り続けていきたい」という強い思いが語られていました。今後も、面白い絵本をどんどんと描いてくれることでしょう。

「工藤ノリコワールド」にハマってしまうと、抜け出せない魅力があります。皆さんもぜひハマってみて下さい。

まとめ

「家に欲しい絵本」企画の第7回目として「工藤 ノリコ」さんの絵本から

★ピヨピヨ スーパーマーケット
★ノラネコぐんだん そらをとぶ


をご紹介させて頂きましたが、いかがだったでしょうか?

どちらかと言えば、「ピヨピヨ」の方が、小さなお子様向けで、ほっこり多め。「ノラネコぐんだん」の方が、もう少し大きなお子様向けで、お笑い多め。となっております。絵本選びの参考にして頂けましたら幸いです。

ちなみに「ピヨピヨ スーパーマーケット」(2003年)は、我が家に来た最初の工藤さんの絵本であり、「ノラネコぐんだん そらをとぶ」(2016年)が、工藤さんの絵本としては我が家にある最新版の絵本となります。

絵本の選び方の一つに、「20年以上(ハタチ)を過ぎた本を選ぶと良い」というものがありますが、この方法だけで絵本を選んでいたら、工藤さんの絵本を選ぶことは出来ませんでした。アブナっ(笑)

それでは最後に、この2冊共通の魅力をもう一つだけ、、、

どちらも黄色いキャラクターが大活躍ですが、これだけ人数が多いと右利きと左利きの両方がいるようです。
ぜひ、お子様と一緒に探してみて下さい。

ここまでお読み頂きありがとうございました。

さて次回は、うちの子供たちのおすすめ絵本を、ご紹介してみたいと思います。
以上、kurumaがお伝えしました。







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