家族向けオーブンレンジの選び方が分からないあなたに ~簡単に決める方法を~


自分にとって、家族にとって、「最適なオーブンレンジが欲しい!」と思って、家電量販店やインターネットで探してみても、どれが良いのかさっぱり分からない。または、あれもこれもと、目移りしてしまい、中々決められずに、悩んでいる。。。

そんなあなたに向けて、オーブンレンジの買い替え・新規購入に役立つような豆知識と、簡単に選ぶ方法をお伝えしたいと思います。

ちなみに私も、オーブンレンジの買い換えで、どれが良いのかさっぱり分からず、妻と二人で膨大な時間を費やして悩みました。もう、買うのをやめてしまおうかと思うほど悩みました(笑)。が、何とか購入することが出来ました。

その悩んだ結果から、自分に足りなかった知識と選び方のヒントをまとめたのが、今回の記事になります。具体例として、我が家の場合も記入させて頂きました。

「なぜ選ぶのが難しいのか」の理由に続き、3STEPで「簡単に決める方法」を説明してまいります。なるべく楽に、楽しんでオーブンレンジを選ぶために、ヒントにして頂けましたら幸いです。

また簡単と言いましても、非常に悩ましい問題ですので、文章量は多めとなっております。最後までしばしお付き合いを。

目次

1、オーブンレンジとは
2、なぜ選ぶのが難しいのか
3、好きなメーカーを3つ選ぶ(STEP1)
4、必要なサイズの検討(STEP2)
5、予算との比較でモデル検討(STEP3)
6、決定
7、まとめ


追伸(蛇足)

1、オーブンレンジとは

オーブンレンジとは、「電子レンジ機能」と「オーブン機能」の両方が使える調理器具です。

「電子レンジ機能」は、特に説明もいらない位に一般化されていますが、食品をマイクロウェーブで温める機能です。いわゆる「チン!」ですね。

「オーブン機能」は、食品を焼く・加熱する機能です。オーブン機能はざっくりと3種類に分けて考えることができます。

①オーブン・・・熱風を対流させることで庫内の温度を上げて調理する

②グリル・・・直火焼きのイメージでヒーターの熱源で調理する

③スチーム・・・水蒸気で蒸すことで調理する

以上が基本的な電子レンジ機能とオーブン機能の簡単な説明です。

さて、ここまでは簡単なのですが、難しいのはここからです。今どきの多くのオーブンレンジは、これらの機能を自動(または手動)で、複数使いこなしてくれます。またメーカーや製品によって、機能の組み合わせ方が色々とある為に、ややこしいのです。

ですがまずはざっくり、
電子レンジ機能でご飯やおかずなどの温めが出来て、オーブンでパンやクッキーなどが焼けて、グリルで魚やお肉がこんがり焼けて、スチームで茶碗蒸しなどヘルシーな蒸し料理が出来る。
と考えるのがおすすめです。

そして、このざっくりとした考えを元に、各メーカーのカタログなどを見て行くと、メーカーごとの特徴や良さがわかりやすいと思います。

2、なぜ選ぶのが難しいのか

選ぶことが難しいのは、大きな理由が3つあるからだと感じました。

①価格の不透明さ、分かりづらさ
②機能の分かりづらさ、比べづらさ
③選択肢の多さ


以上の3つです。

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

①価格の不透明さ・分かりづらさ
せっかくお店でカタログを入手しても、価格が記載されていないことがほとんどです。いわゆるオープン価格と呼ばれるもので、実際の店頭での表示価格や、インターネットで調べないと価格が分かりません。しかもお店の場合は、店員さんに聞かないと正確な値段が分からない場合も多いのです。

また、最初に売られていたであろう価格から、値引き表示されている場合も多く、お店によっても価格に差があります。さらに、新製品が発売される直前・直後には、今までの製品は古いもの(型落ち)となってしまう為、さらに価格が下げられることもあり、分かりづらさが止まりません。

金銭的にかなり余裕があれば、気にならないかもしれませんが、出来れば良いものを安く手に入れたいですよね。この価格の不透明さが、選ぶことを難しくしているのです。

②機能の分かりづらさ、比べづらさ
同じメーカーの製品であっても、各モデルごとに性能や使える機能が違います。これは、高価格のモデルがハイスペックで作られ、中価格は少しスペックを抑え、低価格がスタンダードといった、ごく当たり前のことなのですが、自分たちに適切なモデルがどれなのかを瞬時に判断できません。

そして複数のメーカーとの比較となると、カタログ表記方法の違いや、同一の機能でも機能名が違ったり、そもそも出来ること(独自の技術)が違ったりしている為に、さらに選ぶことを難しくしています。

③選択肢の多さ
一般的には、選択肢の多さは良いことであると考えられがちですが、あまりにも多いと逆に害にもなりえます。

選択肢の多さに、迷ってしまい、判断に疲れる。また、もう選ぶのがイヤになり、買う事自体をやめようと思ってしまう。さらに、ようやく決定しても、選ばなかったもう一つの方が良かったのでは?そもそも、もっと良いものが他にあったのでは?などと想像してしまうと、まさに負の連鎖状態。

心理学的には「選択のパラドックス」と言いますが、もしかしたら、選択肢の多さが一番の難しさかもしれませんね。

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

いかがでしょう。あなたの考えている、選ぶことの難しさとほぼ近しい考えでしょうか?

さて、「なぜ選ぶのが難しいのか」が分かったところで、いよいよ解決方法へと進みます。

3、好きなメーカーを3つ選ぶ(解決方法STEP1)

まずは、一番やっかいな「選択肢の多さ」に対応します。

好きなメーカーを見つけることで、判断の苦痛が、欲しいものを選ぶ楽しさに変わっていきます。ここでいう「好き」とは、何でも結構です。デザイン・欲しい機能・安そう・今まで使っていたメーカー・CMの良さ、などなど。自分なりの判断を。

そして、好きなメーカーを「3つ」に絞ることで、自分の判断を簡単にしてあげます。いわゆる「松竹梅理論」(ゴルディロックス効果)と呼ばれるものの応用になりますが、3択は判断がしやすいのです。おそらくこれは、実体験のなかでうなずける場面が多いのではないでしょうか?

(ちなみに「松竹梅理論」では、松竹梅と3段階でグレードを設定した場合に、2:5:3の割合で、真ん中の竹が、一番選ばれると言われております。)

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

それでは具体例で、我が家の場合をご紹介致します。この3メーカーを選びました

◆Panasonic(ビストロ)
電子レンジ機能で選ぶと一番良さそう
(センサーが良い)
・パンフレットがおしゃれでしかも見やすい
・一番高級そうな価格帯


◆TOSHIBA(石窯ドーム)
オーブン機能で選ぶと一番良さそう
(石窯ドーム形状が良い)
・買い替え前に使用していたメーカー
・Panasonicより安そうな価格帯


◆SHARP(ヘルシオ)
ヘルシー機能で選ぶと一番良さそう
(ヘルシー路線の先駆者)
・加熱水蒸気がとにかく高温で凄い
(独自技術)
・Panasonicより安そうな価格帯


(ちなみに、うちの妻がもう少し「嵐」が好きなら「HITACHI」が、ランクインしていたと思われます。)


◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

さて、3つのメーカーに絞って、改めてカタログやネットの情報を比較してみると、以前より分りやすくなっていることでしょう。それでは次のSTEP2です。

4、必要なサイズの検討(解決方法STEP2)

ここでいう「サイズ」とは、オーブンレンジ自体の大きさである「外形寸法」と、「庫内の容量」の2つを指します。

まずは外形寸法ですが、設置する場所にオーブンレンジが入らないと、どうにもなりません。確実に確認して、設置できるモデルを選びましょう。

注意点と致しましては、「設置寸法」というものがあります。こちらは、排気や発熱の関係で、オーブンレンジから壁や家具まで最低限開けて欲しい隙間を指します。背面は壁にピッタリでも大丈夫など、タイプによってマチマチです。実寸大サイズの「確認用パンフレット」が、お店に(折りたたまれて)用意されているメーカーもありました。

次に庫内の容量ですが、家族の人数・使用頻度・使い方によって、必要な大きさが変わってしまいます。こちらも慎重に選択したい部分です。基本的には、容量の大きいものは価格が高く、小さいものは価格が安くなります。この為、予算とも相談して考える必要がありますが、本当に必要な容量・使いたい容量を考えた方が、購入後の満足度につながると思います。

また、オーブン機能を使うときに、2段使える方が良いか、1段のみで良いかも重要ですね。

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

それではこちらも具体例で、我が家の場合をご紹介致します。夫婦+子供3人の5人家族です。

比較的家族の人数が多いので、一番大きなサイズが良さそう。設置場所は以前のオーブンの場所で大丈夫(実寸大パンフレットにて確認済み)です。そして、オーブン機能の使用頻度が以前と比べて、少なくなっていて、電子レンジ機能を一番使用します。

そこで、買い替え前のオーブンは2段でしたが、1段でも良いかもと考えました。1段のオーブンの方が価格が安いためです。

しかし当然ながら、1段にしてしまうと、今まで1回で終わっていた料理でも、2回に分ける場合が発生します。

ここが一番の悩みどころでしたが、せっかく買い替えるのに、以前よりも不便な部分が出来てしまうのは、良くないと考えて、2段に決定しました。

つまり、一番大きなサイズ(庫内の容量が30L位)で、オーブンが2段のタイプが、我が家の希望する大きさです。

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

ちなみに後から店員さんに聞いた話ですが、今まで2段を使っていた人が1段に変更した場合、ほとんどのかたが、2段にしなかったことを後悔しているそうです。。。

5、予算との比較でモデル検討(解決方法STEP3)

さあ最後の難関。予算との戦いです。

まずはお気に入りの3メーカーの中から、自分に一番適しているであろうモデルを、各メーカーで一つずつに絞りましょう。価格を調べるのはやはりネットが便利。価格ドットコムなどが一般的です。もちろん、店頭でチェックも良いと思います。

同じメーカー内での、(大きさの差以外の)高いモデルと安いモデルの差は、機能面の違いとスペックの違い、そしてデザインや仕上げなどの違いです。

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

機能面はどんな機能が自分に必要で、どんな機能が不要か。そして、価格とのバランスを比較します。高いモデルには色々な機能がついていますが、少し安いモデルになると、省略されている場合がありますので、ご注意下さい。

特に自動調理や複数同時温め機能は、メーカー・モデルによって差があります。300以上の圧倒的なメニュー数や、ご飯とおかずの同時温め、さらには「冷凍・冷蔵・常温」の3種類を同時調理(ヘルシオ)、などなど、高いモデルは機能満載。

中でも、無線LANを使用してスマホなどとアプリでつながる(いわゆるIoTモデル)最先端の機能は、高いモデルの特権です。非常に魅力的な機能が多いので、悩ましいですね。慎重に選びましょう。

◆ちなみにこちら(↓)は、Panasonicのハイエンドモデル!
予算が許せば、コレが欲しかった…。


◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

スペックの違いは、レンジ機能だとセンサーの数や精度が分かりやすく、高いモデルのセンサーは数が多く高性能です。レンジの出力に差があることもあります。

オーブン機能だと温度調整の幅とグリルの出力の差が分かりやすい例です。高いモデルは低温から高温まで温度調整が出来て、グリルも高出力ですので、余熱に時間がかからない・温度が安定しやすいといったメリットがあります。

そして、高いモデルはこれらの高性能センサーや、高性能の温度管理、高温調理を上手く組み合わせて使用することにより、精度の高い自動調理メニューを実現しています。

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

デザインは好みの部分が大きいのですが、私が見る限り、同じメーカー内で比べると、やはり高いモデルは良いデザインを採用しており、仕上げも良さそうです。ドアの閉まり具合も専用のダンパーで、バタンと閉まらず、スーッと閉まるものもありました。

高いモデルは、付属品も良いものを使っており、ガイドブック一冊とっても、魅力的に見えました。まあ、当り前ですね(笑)。

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

それではこちらも具体例で、我が家の場合をご紹介致します。次の3台に絞りました。

◆Panasonic(ビストロ)
NE-BS806


◆TOSHIBA(石窯ドーム)
ER-TD3000


◆SHARP(ヘルシオ)
AX-XJ600


オーブンが2段モデルの中から、各メーカーで一番安いものを選びました。

最先端の機能はガマン(笑)。

6、決定

さあ最後の決定ですが、おそらくここまでのSTEPで、ほぼ「欲しい」モデルと「これが妥当」かなというモデルが見えていると思います。

後は「外的要因」をクリアしましょう。ここでいう外的要因とは、在庫の有無や、どこのお店で購入するかの事です。ネットで購入する場合も同様ですね。まだモデルが決まっていない場合は、外的要因に後押しされるかもしれませんね。

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

購入を検討するタイミング次第なのですが、新製品が発売される直前ですと、現行品の在庫不足や品切れが発生しやすく、希望の色やモデル自体が無い場合があります。また、新製品への切り替えの為に、現行品をさらに値引きして販売されるかもしれません。

逆に新製品が発売されてすぐは、在庫切れの心配もなく、色も選べると思いますが、値引きはほとんど無いかもしれません。

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

後は購入先によって、メーカー保証以外の保証期間の長さが違ったり、有料で保証期間の延長が出来たりしますので、考える必要があります。

また、買い換えの場合は、現在使用しているレンジを処分する必要があることがほとんどです。こちらもお店によって、「有料処分」「無料処分」「買い取り値引き」と差があります。

(仮に、処分料が「-2,000円」で買い取り値引きが「+2,000円」だとすると差額は「4,000円」!)

これらをふまえて、購入するオーブンレンジとお店を決定しましょう。

また、ネットで購入する場合も、現物を見て触った方が決定のヒントになると思いますので、可能であれば現物を確認することをおススメ致します。

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

それではこちらも具体例で、我が家の場合をご紹介致します。

◆TOSHIBA(石窯ドーム)
ER-TD3000


これに決まりました。

最後の決め手は、使いやすそうな石窯ドームの形状と値段のバランス。

妻いわく、オーブンの上段にプレートをセットした際に、ドームの形状で隙間が大きい為に、料理の様子が見やすく、出し入れも楽そうとの事です。


◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

さあ、あなたはどのオーブンレンジを選びますか?

7、まとめ

家族向けオーブンレンジの選び方が分からないかた、悩んでいるあなたへ向けて、簡単に決める方法をお伝えしましたが、いかがだったでしょうか?

今回の方法は、オーブンレンジ選びの素人が考えた方法ですので、家電選びのプロとは全く違う方法だと思います。しかしながら、オーブンレンジ選びで悩むかたは、私と同じでオーブンレンジ選びのプロでは無いハズ。という事は、こちらの方法が分かりやすい人もきっといる!との思いで記事を書きました。

この方法が、あなたのオーブンレンジ選びの参考に、少しでもなりましたら幸いです。

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

各メーカー・各モデルを比較する際に、いわゆる口コミや比較サイトを参考に調べてみました。が、考えてみますと、各家庭にオーブンレンジは1台が基本で、2台以上持っているかたは極少数です。つまり、厳密な比較はとても困難だと理解しました。これも、選び方が難しい理由の一つですね。


それでは、ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

ぜひ、素敵なお気に入りのオーブンレンジを手に入れて下さい。


kuruma

追伸(蛇足)

あの、、、購入後の注意点を一つだけ。。。

当たり前ですが、使用前には取り扱い説明書を読んでから使用しましょう。

オーブンレンジの中には使用前に「空焼き・脱臭」が必要なものがあります。「空焼き・脱臭」をせずに使い始めると、後から気付いたときに、精神的なダメージを強く受けるかもしれません。

そして私は、強いダメージを受けました。。。(涙)。

くれぐれもご注意を(笑)。

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

蛇足ついでにもう一つだけ。

実は今回のオーブンレンジの検討で、購入したモデル以外に一つ、非常に欲しくなったモデルがありました。

それが
「バルミューダ(BALMUDA) 」!


もちろんご存じのかたが多いと思いますが、本体のデザイン・液晶のフォント・操作音。最高ですね。

サイズ的にうちには全く不向きなのに、妻と二人で、「これ絶対イイよね」と話したほど。1~2人暮らしならば最適。3人でも!?買える人・買った人が羨ましい~。

ちなみに、ユニクロのTシャツでもバルミューダがあり、これは買いでしょうと思いましたが、考えていることはみんな同じ様で、売り切れでした(涙)。

「バルミューダ(BALMUDA) 」がカッコいいという、当たり前のお話しでした(笑)。


kuruma

フォローよろしくお願いします!