新潟の枝豆が美味しいらしい ~なぜ入手が難しいのか?~


「新潟の枝豆は美味しい」「新潟は知る人ぞ知る枝豆王国」

そんな情報を頂いた、食いしん坊の私はさっそく近所のスーパーへ。

そして迷うことなく、野菜売り場の枝豆コーナーに直行。しかし、残念ながら新潟県産のものはありません。

田舎のスーパーですから、やはり地元産の枝豆がメインで、他は外国産が目立ちます。冷凍食品コーナーものぞいてみましたが、やはり外国産。

そこでもう少し大きな、全国チェーンのスーパーへ。

しかしここでも新潟産枝豆に会うことが出来ません。国産ですと、群馬県・山形県など。冷凍では北海道。あとは、地元産か外国産です。

その後、他のお店も見てみましたが、同傾向。新潟産がありません。

枝豆王国のハズがなぜだろう?
いや、まて、「知る人ぞ知る」との話だったぞ。。。


と、いう事で今回は「新潟産の枝豆」を、食べてみたくなった私が、食べられなかった悔しさをぶつけた調査を実施。その結果をお届け致します。

ちなみに今回、調べたことによりまして、私の「新潟産の枝豆を食べる!」という決意が、さらに固まったという事は先にお伝えしておきます。

それでは目次に続きまして本編です。しばしお付き合いを。


※2020/8/16 加筆

今回の情報は『夏男1978』さんのツイッターで拝見しました。夏男さんは、信頼感と安定感が抜群で穏やかなツイートが魅力的。まだフォローしていないかたは要チェックです!


目次

1、新潟は枝豆王国なのか?
2、データの確認
3、Amazonと生協
4、まとめ
蛇足(補足)


1、新潟は枝豆王国なのか?

まずは新潟の枝豆について、一番信頼出来るであろう情報源を求めて、新潟県のHPをチェック。すると、何の苦も無く以下の情報をゲット!

新潟は枝豆の栽培面積・消費量が全国1位!
それは、ひとえに新潟の枝豆があまりにもおいしいから

えだまめ県、にいがた

https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/syokuhin/shun08-edamame.html  新潟県のHPより

お~。早くも王国確定の予感。

「えだまめ県、にいがた」とのキャッチコピーにウキウキします。きっとコダワリのひらがな標記!


次に、農業のことと言えば、農協でしょうという事で、JA全農にいがたのHPをチェック。「新潟県民と枝豆のヒミツ」がばっちり書いてありました。

おいしすぎて、新潟県民がひとりじめ?

https://www.nt.zennoh.or.jp/edamame/index.html#campain   JA全農にいがたHPより

一応、クエスチョンマークが付いてはいますが、かなり強烈なタイトル。その本文が以下になります。

新潟県と言えば、日本一の米どころ。しかし、その肥沃な土地はお米に限らず、たくさんの美味を育みます。

その1つが「枝豆」。新潟県は日本随一の“枝豆県”で、作付面積は実に全国1位!

しかし出荷量は全国で7位…とは不思議です。

※平成30年 農林水産省 野菜生産出荷統計より

それは、ひとえに新潟の枝豆があまりに美味しいから。

家族、親戚、知人の間でかなりの量を消費してしまうのです。

そんな新潟の枝豆は品種も豊富で、時期ごとにいろんな味わいを楽しめるのが魅力。

https://www.nt.zennoh.or.jp/edamame/index.html#campain   JA全農にいがたHPより

な・る・ほ・ど・!

やはり情報は本当でした。

新潟は日本有数の枝豆の産地であり
「作付面積は全国1位」

そして県内での消費が多い為に、
「出荷量は全国7位」

まさに情報通り
「知る人ぞ知る枝豆王国」
と言えます。


と、これで満足すれば良かったのですが、天邪鬼の私には引っかかる部分が。。。

そう一つ気になったのが「収穫量」

「作付面積(栽培面積)」大きいという事はそれだけ広大な畑を使用していることになりますが、「収穫量」に関する情報が見えてこないのが気になるところ。収穫量からも「枝豆王国」であることが見えてくる部分もあるかもしれません。

そこで、農林水産省のHPから統計情報をチェック。そのまとめが次の項目になります。

2、データの確認

今回のデータは、農林水産省の統計情報「平成30年産都道府県別の作付面積、10a当たり収量、収穫量及び出荷量」よりまとめました。

ちなみに、「平成30年」と聞くと少し古い気がしますが、2020年8月12日現在において、最新のデータになります。

https://www.maff.go.jp/j/tokei/


★それではまず、「作付面積(ha)」のランキング Top10をまとめてみました。やはり情報通り、新潟が見事に1位!

1新潟1560
2山形1480
3秋田1310
4群馬1100
5北海道917
6千葉795
7埼玉706
8兵庫381
9神奈川316
10岐阜301


★続いて「収穫量(t)」Top10
新潟は6位ですね。

1群馬6420
2北海道6020
3埼玉5870
4千葉5830
5山形5540
6新潟4510
7秋田4060
8神奈川2730
9兵庫1520
10宮崎1350


★お次は、「出荷量(t)」Top10
新潟は7位。事前の情報通りですね。

1北海道5770
2群馬5560
3千葉4930
4山形4490
5埼玉4480
6秋田3120
7新潟2800
8神奈川2320
9宮崎1190
10大阪1100


★最後に、「収穫量-出荷量」のTop10
実はこれが一番知りたかったデータです。

収穫量から出荷量を引いた数が、大きければ大きいほど、県内での消費量が多いと考えました。

そして結果は??

1新潟1710
2埼玉1390
3山形1050
4秋田940
5千葉900
6群馬860
7宮城717
8福島655
9青森556
10兵庫510


新潟が見事に1位です!!!

新潟の枝豆は「家族、親戚、知人の間でかなりの量を消費してしまう」というお話しは、決して誇張ではなく、まぎれもない事実なのでしょう。

データから味は見えませんが、数字はウソをつきません。ならば、、、よっぽど美味しいから、家族・親戚・知人で食べてしまうハズ!

やはり、新潟は「枝豆王国」と呼ぶに相応しい県であると、私は確信しました。


しかしいくら確信が深まったところで、私の家の近くでは販売されていません。おそらくは出荷ルート・仕入れルートから外れた地域という事でしょう。悲劇です。。。

でも大丈夫。私は食べると決めたのです。

そう。決して難しい話ではありません。「ポチ」ってしまえば良いのです。

そこで次の問題は「どれをポチるか?」ですね。

3、Amazonと生協

さて新潟の枝豆を楽しむポイントとして、品種の多さがあります。そして品種によって旬が違う為に、長い時期を楽しむことが出来るのもうれしいですね。

品種を大きく分けると4種類

1、新潟えだまめの早生品種(6月下旬~7月末)
2、新潟茶豆(7月末~8月中旬)
3、新潟あま茶豆(8月中旬~9月上旬)
4、新潟えだまめの晩生品種(9月中旬~10月上旬)


ちなみに新潟県のHPでは「新潟茶豆」が一押しとされておりました。しかしやはり一番大切なのは旬でありましょう。

以上をふまえましてAmazonで物色してみますと、美味しそうな枝豆がずら~っと並んでいます。どれを頼んでもよいと思いますが、注意すべきポイントが一つだけありました。

それは『発送日』

そうなのです。やはり旬が一番大切なので、品種にこだわる場合はその品種の旬を狙わなくてはなりません。(考えていませんでした…💦)



また、すぐに発送されるとしても自分の都合が悪い日に届いてしまうと、食べるまでに時間がかかってしまいます。枝豆は採れたてが一番美味しいとされていますから、出来れば届いたその日に食べたいですね。

注文のタイミングで一番おいしい品種を送ってくれるところもありました。

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『コープ・生協』をご存じでしょうか?そう、『日本生活協同組合連合会』のことです。こちらは、定期契約で食料品などを注文すると自宅まで配送してくれるサービス。ご利用しているかたも多いと思います。

そして、生協のカタログにも「新潟産の枝豆」がありました!

こちらは妻が見つけてくれました。毎回注文が可能なのかは不明ですが、『生協』をご利用されているかたは、こちらも良いと思います。なぜならば、そう、お届け日が確定している為に食べる予定が立てやすいからです。

そこで我が家では、妻と相談して今回は『生協』で注文を行いました。

気になるお味のご報告は下記の記事にまとめました。まさかのライバル登場!?

新潟の枝豆が美味しいらしい ~うわさは本当だった!~

4、まとめ

『新潟の枝豆が美味しいらしい ~なぜ入手が難しいのか?~』と題して、新潟の枝豆についての情報とデータまとめをお送りしましたが、いかがだったでしょうか?

新潟県にお住いのかたや、新潟にゆかりのある方々にとっては、ごく当たり前の情報ばかりだったと思いますが、自分にとっては全てが初耳と言えるほど新鮮な情報ばかりでした。

そして逆説的ではありますが、すぐに手に入れることが出来なかったおかげで、新潟産の枝豆に対する愛着も生まれました。そして、「早く食べたい」との思いがつのるばかりの私であります。

結びで恐縮ですが、今回の情報をTwitterにて提供して下さった『夏男1978』さんに感謝申し上げます。

また、HPを閲覧及び引用させて頂きました、新潟県・JA全農にいがた・農林水産省の各位に厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。


そして何より、ここまで読んで下さったあなたに最大の感謝を!

以上、kurumaがお伝えしました。

蛇足(補足)

さて、今回のデータまとめで、もう一つ気になった点が、「10a当たり収量(㎏)」についてです。

こちらは10a(10アール)あたりの広さから、どの位の量が収穫できるのかを示す指標だと思いますが、こちら新潟はTop10から陥落。まさかの順位なのです。

しかし、もしかしたらここにも美味しさのヒミツが隠されているのかもしれません。まずはランキングをご覧下さい。

1大阪880
2神奈川863
3埼玉832
4千葉733
5北海道656
6群馬584
7徳島490
8宮崎480
9香川452
10京都445
11岐阜435
12宮城410
13兵庫399
14山形374
15青森368
16福島363
17愛媛358
18秋田310
19富山309
20新潟289
21岩手270

…大幅に順位を落とし、まさかの20位!

ですが、このデータは決してどの産地が良い悪いではなく、あくまでも効率面での指標。つまり育成の方法と方針に差があることが予想されます。

例えば、1位の大阪や2位の神奈川は、農地を広くとることが非常に難しいと思える土地柄です。この為に狭い農地であればあるほど、効率よく育てなければ収益化が難しいはずなので、納得の順位。

では、どの産地が美味しのか?

…これは食べてみなければ分かりませんよね(笑)。

もしよろしかったら、あなたのおススメの産地や、こだわりを教えて下さい!Twitterまたはお問い合わせフォームからぜひ投稿を!!

◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇ ◇◇◇

最後に

今回、「枝豆」を通じて、農林水産省のHPと統計情報を初めて目にしました。

日本の食料自給率(令和元年度)は「カロリーベースで38%」。そしてもう一つの指標である「生産額ベースで66%」。自給率の計算方法は色々問題点もあるようですが、とにかく多くの食料を海外からの輸入でまかなっていることは確かです。

輸入品が悪いわけではありませんが、日本の食料自給率を向上させることは、昨今のコロナウィルスの状況を考えますと、今まで以上に重要な問題となることが予想されます。日本の農家の皆さんのご活躍を応援させて頂きます。

また、日本に住んでいる一人として、日本で作られている野菜を食べられることに感謝。

農家の皆さん、ありがとうございます!
今後もよろしくお願い致します。


kuruma

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