子供がご飯を食べない ~少食にして偏食かつ背の順で前から2番目が指定席だった娘の事例③『給食編』~



「ご飯を食べる量が少ない」「すぐに残す」「好き嫌いが激しい」、、、

我が家にはこんな子供が3人います。いや、長男はかなり改善されてきましたので、あと2人。。。

あなたのお子さまも、一緒でしょうか?

今回は「子供がご飯を食べない」の完結編。「給食について」をお届けいたします。

娘(現在小6)は少食で偏食ではありますが、給食は美味しいと感じています。

そう、問題は「量」と「苦手な食べ物」なのです。

給食は我が子にとって大変だとお悩みのあなたに向けて、娘なりの給食の乗り切り方。親が考えたこと。給食の魅力や可能性についてをお伝えしてまいります。

給食は少食で偏食の子の『敵』ではなく、『味方』であると思うのです。


それでは、目次に続いて本編です。

※少食と偏食についての記事をまだお読みになっていないかたは、下記のリンク先よりどうぞ。(そちらを先にお読み頂いた方が分りやすい内容となっております。)

【 少食について 】   


【 偏食について 】

目次

1、給食の大変なところ
2、大変な給食をどう乗り切るか
3、給食の魅力
4、給食の可能性
5、まとめ

蛇足(中学生への期待)

1、給食の大変なところ

少食で偏食な娘にとって給食の大変なところを5つご紹介。おそらく、あなたのお子様も3つくらいは当てはまるのではないでしょうか?それではご覧ください。

★量が多い
(盛り方にバラつきもあるので、「多め」がくると大変。量の調整が出来ない場合もある。)

★苦手な食べ物が出る
(食べられないものは食べられない。)

★時間に制限がある
(給食当番による片付けに間に合わない。当番活動・委員会活動が出来なかったり遅れたりもする)

★飲み物がたりない場合がある
(献立次第で、必要量が変わってしまう。)

★牛乳が苦手
(娘は大丈夫な様ですが、こちらも大変なことなのでランクイン。)

2、大変な給食をどう乗り切るか

では具体的にそれらの大変な問題をどう乗り切るか?娘のテクニックをご紹介してみます。また、もしかしたら、こんなことをやる子もいるかもしれないという例も。

そして、親が出来ること(やったこと)もご紹介。

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★量が多い
★苦手な食べ物が出る
★時間に制限がある


こちらの3つを乗り切るテクニックはほぼ共通であります。


【まずはスタンダード編】

■量の調整が出来る場合は少なくしてもらう。

→これは担任の先生の方針次第。可能であれば遠慮なく。

■盛り付け終わってから減らす時間があるので、減らす。
→これも先生の方針次第ですが、減らすと増やせない。
(嫌いなものを減らして、好きなものを増やすのはNG)


【そして娘のテクニック編】

■友達に交渉して食べてもらう。

→友達とお互いに助け合う。
(苦手なものが重ならない友達がベストパートナー)

■男子の沢山食べる子に食べてもらう。

→男子!ありがとう!!
(男子の沢山食べる子は、普段そんなに話をしない子でも食べてくれるらしい。)


【娘のちょっと裏技編】


■こっそり持ち帰る

→給食に使うナプキンに包む。ナプキンとコップなどの袋に入れる。
(ポッケは危険!落ちるかもしれないのでお勧めしない。)

→先生の視線が気になる場合は、友だちに協力してもらう。
(先生の視線を隠してもらう。内緒で、ビニール袋を持って来てもらう。)

注:ビニール袋は多目的に使用可能なものが教室にある。(雑巾などの汚れ物を持ち帰る際などに使用)


【もしかしたらこんな子も…】


■わざと落とす。または、落として無いのに落としたと嘘をつく。
→落としたものは、さすがに食べられない。

■仮病を使う。
→保健室に先に避難しておけば、残しても注意されない。
(保健室で食べることになる。)

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★飲み物がたりない場合がある


こちらも、大変。

■水筒の飲み物を飲む。

→普段の水分補給用の飲み物を利用。
(遠慮して飲まない場合もあった。)

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★牛乳が苦手


こちらは娘が友達を見た感想。

■牛乳が苦手だと大変だけど、出続けるから、飲むしかない。飲める。

→アレルギー体質の子は、他の飲み物に変更が可能。
(みんな頑張っている。)

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それでは最後に親が出来ること。やったこと。


【娘に対して】


■しっかりと話を聞く

→共感が大切。
(先生への相談するための情報を得る。)

■認める
→頑張っていることをほめてあげる。
(直すべき点があれば指摘するが、基本的には完全に娘を味方する。


【先生に対して】

■給食への不安をしっかりと相談する

→家庭訪問や個人面談、連絡ノートで相談。
(クラスの懇談会の場でも給食への不安を相談。)

■給食以外の相談事は基本的にはしない

→給食に特化して相談していました。
(もちろん、他の事も必要に応じて相談を。)

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大変な給食をどう乗り切るか?

娘のテクニック、もしかしたらという例、そして親が出来ること(やったこと)をご紹介しましたが、いかがでしょうか?

テクニックの一部にご批判もあるかもしれませんが、食べられない子供は、給食を乗り切るために必死なのです。

そして「テクニック」をご紹介させて頂きましたが、一番大切で重要なのは気持ちの部分であり、協力してくれる、支え合える、相談できる、先生方や友達の存在が何よりも大きいと感じました。

3、給食の魅力

少食で偏食な娘であっても、給食に魅力を感じている部分もあるのです。と、いうよりもむしろ、今では給食が好きな日が多い様に感じます。今の率直な気持ちを聞いてみました。

そして、親目線での魅力も。

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【娘の目線】

★たまに嫌いなものが、美味しい感じで出てくる。
→例:基本的にナスは食べないが、給食の麻婆ナスは美味しく食べられた。

★家で出ないメニューが出てくれる。
→例:ABCスープ(アルファベット型のマカロニが入った楽しいスープ)

★男子がふざけるのが面白い。
→つい笑ってしまう。

★友だちとのおしゃべりが楽しい。
→一番の魅力。
注:以前は対面で食べていたが、今は非対面の席。

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【親の目線】

★栄養バランスが考えられている
→我が家では無理なレベルでの高バランス。

★家では作らないメニューが出る
→親が苦手な食材も使ってくれる。

★友達と一緒に食べられる
→友達が応援してくれる。

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少食で偏食な娘とその親の目線でみた、給食の魅力でした。

ちなみに、トップ画像は給食の「キムチとたくあんの混ぜ込みご飯」を再現したものです。娘はキムチもたくあんも食べないのに、このご飯は食べられる。。。

給食の魅力の一つですね。

4、給食の可能性

給食は大変であると同時に、とても貴重な成長の場でもあると思います。

少食の娘は、保育園の頃から小学校の3年生位までは、食べきれない日が多く本当に大変だったようです。

しかし、先生方のご配慮、友達の応援や、友達と一緒にがんばろうという気持ちに支えられて、給食を完食できることが多くなったと思います。

第1部の少食の記事に書きました『娘に試したことの内容と結果12選』のなかの、最後の内容が下記ですが、

12 応援するおだてる

こちらも非常に効果的な方法の一つですが、毎回ずっと声をかけるのは大変な事です。そして、夫婦間やその他の家族(祖父祖母など)で、どこまで食べて欲しいのかの認識がズレていると、気まずくなります。

https://aakosodatesedai.com/2020/08/08/little-eating-child/

給食を食べきれないときは、おそらく「いつも」先生や友達の応援があったとおもいます。

時にはそれがプレッシャーになったこともあるかもしれませんが、給食の完食という「認識のズレがない目標」は、間違いなく娘の成長を促してくれたことでしょう。

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また、偏食については、前回の記事の中で『おすすめの偏食対策(効果あり3選)』として、次の3つの対策をご紹介しました。

(1)あきらめつつもあきらめない

(2)新しい料理・食材にチャレンジする

(3)環境を変える・一緒に食べる人

https://aakosodatesedai.com/2020/08/27/little-eating-child-2/

これら3つの偏食対策を、常に実施してくれているのが給食です。

そして娘の偏食が少し改善できた理由のうち、最も大きいものが「給食」であると考えています。

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給食には、少食で偏食な子供を大きく成長させてくれる可能性があります。

そう、給食は少食で偏食の子の『敵』ではなく、『味方』であると思うのです。

5、まとめ

子供がご飯を食べない
 ~少食にして偏食かつ背の順で前から2番目が指定席だった娘の事例 『給食編』~


お送りいたしましたがいかがだったでしょうか?

少しでも、あなたのお子様へのヒントや、応援と感じられる部分があれば幸いです。

娘は小学校の1年から5年まで毎年、担任の先生が変わる(クラス替えは2年に1回)という状況でした。保育園でも毎年先生が変わっていたと思います。

給食に対する考え方は、各学校・各保育園・各幼稚園としての方針も大きいと思いますが、娘に一番接して下さるのは担任の先生方。いろいろご迷惑をおかけしてしまった部分も多く恐縮ですが、先生方には感謝しかありません。

また、記事のなかで、給食を残すことを勧める様な表現があります。残さない事はとても大切ですが、ムリをしてまで食べる必要は無いというのが、私の考えです。給食も今の形が完全な完成形ではなく、食品ロスの観点からすると、子供一人一人に合わせた、適切な量が調整可能になれば良いと思います。

そして娘を含め、子供達は給食を残してよいとは決して思っていません。残したくはないのです。食べられないのです。そこは是非ご理解頂きたいと思います。

苦手なものを食べてみる挑戦も必要なことで、確実に食べられる食材・メニューだけを食べるのが良いとは思いません。「食わず嫌い」という言葉がありますが、これは、食べてもみないうちから嫌いと決めつけることですよね?やはり、一度は食べてみなければ良し悪しは分りませんし、食べてみたら美味しかったということは、幸せですよね。

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最後にもう一つだけ、お子様の少食と偏食に悩んでいるあなたに、お伝えしたいのは、

「きっと大丈夫です。自分のこどもを信じましょう!」

ということです。

悩んでしまうと悪いことばかりに目が行きがちですが、今大変でも、いつかきっと大丈夫と思いましょう。

そして、なるべく楽しく、出来ることをコツコツやるのが良いと思いませんか?

きっと大丈夫です!

それでは、ここまでお読み頂き、ありがとうございました。

ちなみに、うちの末っ子は、まだまだ少食&偏食のまっただ中(汗)。今しばらく、お互いにがんばりましょう!

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そして末筆ではございますが、

いつも子供たちの為に、バランスの良いメニューを考え、美味しく作り続けてくれる。

給食にたずさわっている方々に、心から感謝を申し上げます。

本当にありがとうございます!


以上、kurumaがお伝えしました。

蛇足(中学生への期待)

さて、あたかもうちの娘が見事に、少食・偏食を改善出来たかの様なラストを書いてしまいましたが…

まったく!そんなことはありません!!

ちなみに本当に給食は頑張っている様子。これは認めます。

しかし逆に普段の家での食生活は、
まだまだ、まだまだ、まだまだ、
治して頂きたいところばかりです。

そして、今後少し期待しているタイミングが「中学生」の期間

もちろん個人差はありますが、女性が生涯の中で一番カロリーを摂取すべきタイミングの様なのです。いわゆる「食べ盛り」ですね。

下記の表は、日本医師会のHPより、基礎代謝量(kcal/日)の目安を抜粋させて頂いたものになります。(本来は、基礎代謝基準値と基礎代謝量も含めて表記されております。)

基礎代謝量とは、ざっくり最低限、一日に必要なカロリーの目安ともなります。つまりこの数字が大きいほど、ご飯をいっぱい食べる必要があると考えられます。では、表をご覧下さい。

年齢男性女性
1~2700660
3~5900840
6~7980920
8~911401050
10~1113301260
12~1415201410
15~1716101310
18~2915201110
30~4915301150
50~6914001110
70以上12901020


女性は12~14才が一番大きく、男性は15~17才が大きい。つまり、女性は中学校の頃で、男性は高校の頃ですね。

もちろん、個人の成長具合に加えて、身体活動レベル(どの位の運動量なのか)でも、ご飯の必要量は変わりますが、とにもかくにもうちの娘が一番ご飯を食べてくれると、期待できる期間が中学生の時なのです。

ちなみに長男(高3)もやはり中学の頃から食べる量が増えました。そして、高校になり自分で、また友達と食べ物を買う・選択する機会が増えたことで、偏食の改善傾向もみられました。(こちらも、ぜんぜん完璧ではありませんが…)

そんな訳で、高望みは禁物と、自分と妻とに言い聞かせつつも、中学・そして高校での娘の健闘に淡い期待を抱いております。


kuruma

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